SNS・IoTで地域に価値を。伊予市から挑戦を続ける、インテリアEC企業代表の心に秘めた想いとは

伊予市の人々

髙橋秀典(たかはしひでのり)【株式会社日昇 代表取締役社長

経歴

伊予市出身。進学で大阪へ。社会人経験を経て、愛媛へUターン。インテリアEC事業、リフォーム事業を営む伊予市の企業である株式会社日昇の代表取締役社長。現在ではSNS事業であるヒノボリの運営にも注力している。

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※2022年5月に取材、執筆した際の情報です。


愛媛県伊予市で現在の会社の代表になった経緯

-どのような出来事があって大阪から愛媛に帰ってきましたか?

大阪にいたのは専門学校に通うため。仕事も大阪でゴルフ商品のEC事業を任されていました。元々、父親が建築会社を愛媛で起業していたのですよ。会社の経営は順調で私に帰ってきてほしいと言われていました。なので、当時はきっかけさえあればいつか伊予市に帰ってこようと思っていました。

28歳のとき、結婚を皮切りに今までやっていた仕事を退職して愛媛に戻ってきたのですよ。

-帰ってきてすぐにEC事業を立ち上げたのですか?

いいえ。当時は建築業をがんばろうと楽しみでした。しかし、どうしても建築業をやっていて自分には合わないと感じていました。やはり今までやってきたEC事業がおもしろいと思うようになりました。

-EC事業のどの部分がおもしろいと感じていますか?

EC事業は手元のPCだけで密度が高い作業がたくさん行えていました。しかし、建築業では現場に移動するだけの時間が多かったです。今までやってきたEC事業との大きな差があったので、やりたいと思うようになりました。そこで当時社長であった父親にEC事業を立ち上げさせてほしいと相談しました。このような経緯で現在行っている事業にいたります。

-地元に帰ってきてみて、伊予市の魅力だと感じている点はありますか?

のんびりとした暮らしができるのは魅力です。帰ってきた一番の理由は、自分が生まれ育ってきた環境に戻りたかったからですね。土地や時間に余裕のある暮らしが好きです。ひとつの例ですが、私は駐車場でお金を払う行為をとても嫌っています。都会だと有料のサービスが田舎では無料で利用できることって多いですよね。

-―伊予市の食べ物や環境はいかかですか?

私はそれらの魅力を意識してなかったですね、笑。今ではヒノボリを通して伊予市のさまざまな魅力に気づかされました。しかし、少し前までは正直なところあまりありませんでしたね。

社長高橋

会社全体での事業について

-建築事業やEC事業の他には、現在の日昇の事業は何を行っているのですか?

今ではIoT事業とSNS事業であるヒノボリですね。

では、自分なりの正解が作品に表現できていると感じたことはありますか?

最近では、作品に磨きがかかっていると感じることがあります。自分にとっての正解が、人の好みと違うことはあります。でも、そこがものづくりの楽しい部分でもあるんですよ。

―IoT事業を始めようと思ったきっかけは何でしょうか?

私が新しいもの好きという性格であるのが大きいですね。会社のミッションとしても新しい価値を創造していくことをすごく強調しています。実際、EC事業で売り上げを作れているのは、はじめたタイミングが早かったのが理由としてあります。世の中の変化にすぐに対応することができました。

今後も社会の急激な変化に追いつけるように新しい事業に取り組んでいきたいですね。そのうちの1つとしてIoT事業を始めようと思いました。現在では例えば、電球にIoTを組み込んだ製品を販売しています。

―新しいことに挑戦し続ける信念はどのような感情から湧き出てくるのですか。

EC事業をはじめたタイミングなど過去の成功体験は大きいと思います。あとは自分の性格的にも新しいチャレンジをするのが好きです。今ではVUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)時代と呼ばれています。世の中が必要とするものの変化が早いですから、会社も時代に合わせた変化をしていきたいです。

―会社の経営者である髙橋さんがお仕事を行うにあたって一番うれしいことは何ですか?

会社の存在意義・目的に向かってみんなで一緒に働けること。働くといっても、私にとっては遊んでいるような感覚で毎日が楽しいです。人生の多くの時間は労働をして過ごすので社員にも楽しんでもらいたいと思っています。そのような思いが通じたのか、退職した人が近々日昇に戻ってきます。同じ方向を向ける仲間が増えるのはとても嬉しいですね。

SNS事業=ヒノボリで目指す理想

―どのような理想をもってヒノボリというSNS事業に取り組んでいるのですか?

日昇を地域の人たちに知ってもらいたくて始めました。そして、伊予市を盛り上げたいという思いに結びついていきました。

今後は地域の人たちとのつながりを作って、地域の課題をより深く知っていきたいです。IoTを活用して地域課題を解決していきたいと思います。また、銀行や地域おこし協力隊の方たちと協力して連携できる取り組みを探しています。

IoTを活用すればアイデア次第でいろいろな課題解決が可能になります。これからは私たち、日昇に何ができるのかブラッシュアップしていきたいです。

社長高橋

インタビューを終えて:

髙橋さんは新しいことに挑戦し続けるのが本当に好きな性格だとお話していて実感しました。また、自分の中にぶれない強い軸を持っていらっしゃる方だとも思いました。新しい技術であるSNSやIoTには伊予市の地域課題の解決の可能性が秘められているのに気づかされました。これからはどのような新しい事業に髙橋さんは取り組んでいくのか非常に楽しみです!!

ライター:愛媛大学 工学部 工学科 コンピュータ科学コース 3回生 K.D

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