喜びと感動をテーブルに!街のお弁当屋さん、キッチンパンダの新しい取り組み

追田 和美(おいた かずみ)【キッチンパンダ】

キッチンパンダ代表。愛媛県伊予市の「まちづくり郡中 町家」にて弁当・惣菜を製造し、特産品販売所で販売。地元で採れた季節の野菜を中心に、バラエティ豊かなお弁当をご用意している。そのほか、予算、用途、年齢層に応じて弁当やオードブルの注文を受け付け中。

【Instagram】 【Web Site】


キッチンパンダの事業について

-伊予市でお弁当屋さんをはじめるきっかけはなんでしたか。

もともと松山で11年間フランチャイズのお弁当屋さんをやっていました。その後退職し、実家の離れで惣菜を作って町家へ出荷する仕事をはじめました。そして9年前に町家のマネージャーである重松さんが声をかけてくれたのが、伊予市で出店するきっかけです。「町家のテナントに空きスペースができたから出店しませんか?」と言われ、挑戦してみようと思いました。

-9年間も町家でお弁当を作られているんですね。

はい。町家のテナントは製造スペースとして使っています。お弁当の販売は町家の特産品販売所の他、いよっこらにも置いていますよ。あとはご予約を頂いたお弁当やオードブルをお届けしています。代表である私、副代表で広報などを担当している者が1名、製造のパートが3名、の5名体制で運営しています。

-どのような場所にお弁当を届けているのですか?

よくあるのは、例えば地域の高齢者のサロンですね。あとは学校関係のイベントや企業からの注文など。そこでキッチンパンダのお弁当を知り、別の機会にお声掛けいただくこともあります。

最近では「今年は忘年会を飲食店でやらず、会社でオードブルを囲みながら交流します。」と、とある企業さんから注文していただきましたね。

新店舗の移転オープンについて

-この度、キッチンパンダさんが移転を予定しているとお伺いしました。詳しく教えていただけますか。

そうなんです。私の中では約10年周期で転機が訪れるんですね。ちょうど今のテナントの契約満了にあわせて、契約更新せず次のステップに進む時期かなと思いました。もともと町家のコンセプトは、テナントで実績を積んだ店舗が将来独立して伊予市の別の場所に出店してほしい、というものです。キッチンパンダは9年間の営業で、地域の知名度が上がってきましたし、おかげさまで常連さんもできました。町家には感謝しています。次は新天地で新しいチャレンジを行います。

-新店舗に移転する時期と場所について教えてください。

移転オープンの時期は2021年3月を予定しています。これから新店舗を建てるんですよ。場所は56号線沿い、米湊にあるローソンの隣あたりです。正面には釣具のジャンプがあるので、わかりやすいのではないでしょうか。

-伊予市民にはお馴染みの場所ですね。新店舗になって今の経営体制から変化することはありますか?

町家との大きな違いは「販売スペース」を作る点ですね。現在借りているテナントは、製造スペースとして使っていて、お弁当の販売は町家の特産品販売所にて行なっています。現状では、私たち作り手はお客様と直接関わる機会が少ないんです。

新店舗では私たちがお弁当をひとつひとつ手売りすることを通じて、今まで以上にお客様とコミュニケーションを取っていきたいです。

-「販売スペース」を作りたいと思われたのは、何か想いがあったのですか?

松山でやっていたお弁当屋さんのときの経験から、お客様から「ありがとう。」を言われる機会があると、スタッフのモチベーションにつながると考えました。

「キッチンパンダ」の看板を掲げた実店舗で接客することで、責任感が増すはず。さらに、お客様の声をたくさん聞くことができます。常連のお客様の顔や食べ物の好みも自然と覚えます。そうなると、今まで以上に「お客様の期待に応えたい!」と思う気持ちが強くなるはずです。

それに、作り手と顔をあわせてお弁当をご購入いただくことで、信頼関係が生まれます。町家での9年間で、キッチンパンダをひいきにしてくださっているお客様は増えました。これからもっと増えるといいなと思います。

接客については今から研修を行なって、スタッフをビシバシ鍛えていきますよ、笑。もしかしたら、お弁当を作るより接客の方が大事なのではないかとも思っています。

お客様の期待を越えるためにスタッフのみんなが一丸となり、お店を盛り上げたいですね。

-素晴らしいステップアップですね!

自分自身はあまりそのようには思っていないんです。今作り上げたクオリティを維持できるよう、これからもやっていきたいです。着実に目の前のことをするだけですね。まずはこれからの10年、後継者を育てつつ、がんばってお店を運営していきます。

-お店のオープンの際には、ぜひまた取材させてください。本日はありがとうございました!


インタビューを終えて:

追田さんのお話から「作り手のプロフェッショナル」さを感じました。「お客様の期待に応えたい、期待を越えたい。」という想いを、日々のお仕事の中で着実に実践されているのだと思います。私自身も、会社のイベントでキッチンパンダさんのお弁当を何度も利用していました。毎回とても美味しくてお値段以上。「次回、お弁当が必要な際にもぜひキッチンパンダさんで!」と思っています。お会いする前から、私もすっかりキッチンパンダさんのファンになっていたんだなと気づきました。新店舗のオープンが今から楽しみです。